犬の習性

2011年5月2日 10:28 am

人間とは対照的に犬はひたむきに友を愛し敵に立ち向かう(フロイト)
当然ですが人と犬とは全く違う生き物です。
愛情をこめた「擬人化」は多いに結構ですが、度が過ぎると犬にとってストレスの原因となるので、まずは「犬の習性・性質」をしっかりとりかいしておくことが重要です。

知性

犬の知性は一般的に「人間の2〜4歳程度」と言われています。
また、人間程度複雑ではないが、「うれしい」「悲しい」「楽しい」「怒る」といった感情を持っているといわれています。

習性

群れで暮らす

狼の子孫である犬には、群れで暮らす習性があります。そのため仲間意識(仲間=飼い主家族)が強く、協調性に富んでいます。これは裏を返せば「一人ぼっちが嫌い」ということにもなるのでお留守番がおおくなりがちな犬には、しっかりとした信頼関係(待っていれば仲間が絶対帰ってくる)が必要になってきます。

スマートなライフスタイル?

犬はかまってもらう、ほめてもらうのが大好きですが、ぎゃくにそれ以外のことには殆ど興味がありません。
ですから、自分にとって無駄と思える事は、どんどんしなくなっていきます。
この性質を利用して「しつけ」を行うと犬も人もストレスをあまり感じずにルールづくりをすることができます。

例えば・・・
コマンド(命令)を上手く実行できたときにほめる

ほめられるとうれしい

うれしいからまたやろう
(絵付き)
必要以上に吠えて怒られる

吠えたら怒られた=かまってもらえた

吠えればかまってもらえるから、また吠えよう
(絵付き)
必要以上に吠えても無視される

吠えても何にもいいことがない=無駄

無駄なことはやってもしょうがない
(絵付き)

実は怖がり

犬は本来警戒心の強い動物です。
信頼している仲間以外の犬や人に対しては基本的に警戒しながら接する事が多いため、飼い犬以外の犬と接するときにはいくつかの注意が必要だということも覚えておきましょう。

目を凝視しない

犬はじっと見つめられると落ち着かない気分になりイライラしたり、敵害心を募らせたりします。顔を見るときには目をずっと見るのではなく、顔全体を見るようにしましょう。

真正面から近づかない

真正面から近づいていくと敵意があると受け取られてしまいます。近づくときは犬の側面に向かってゆっくりと近づいていきましょう。

手を上から出さない

これは非常に良く見るこうけいですが、実は一番トラブルになる行為でもあります。
犬は視野の関係から真上にあるものはすぐに目に入ってこないため特に警戒します。かわいいからといって、上から手を出し頭をなでようとするとうなられたり、かまれたりする可能性が高くなります。
なでたりおやつをあげる時は、犬の頭より下の位置から手を出し、臭いをかがせて敵意がないことを示してからするといいでしょう。